クリーンルームの洗浄度について

下の表は、クリーンルームの洗浄度(どれだけきれいなのか?)を表す規格表です。よく目にするのではないでしょうか?

ちなみに「μm」の呼び方ですが、マイクロメートルと呼びます。クリーンルームの洗浄度の話の際に、「ミクロン」という言葉を耳にした方も多いと思いますが、1μmと1ミクロンは同じ大きさです(コトバンクをみると、ミクロンはマイクロメートルの慣用名だそうです)。

旧連邦規格とは、アメリカの連邦規格だったもので、1ft³(立法フィート・1ft=0.3048m⇒約30cmです)の空間に0.5μm以上の粒子が何個存在するかを表現しています。ISO規格(ISO14644‐1)が制定され、連邦規格は廃止されたようですが、今でもクリーンルームの洗浄度を言う際には「クラス100」などのような連邦規格で表現することが多い気がします。

0.5μmの大きさと言われてもイメージが難しいと思います。花粉の大きさが30~40μmらしいのですが、それよりも更に小さいです。少々強引ですが、大きさを比較すると下記の様になります。(イメージです)

 

花粉と比較しても0.5μmの粒子はここまで小さいです。クリーンルームがどれだけ繊細かイメージがつくでしょうか?

※余談ですが、この目に見えない粒子をどの様に図るかというと、通常パーティクルカウンタという機械を使って粒子数を計測しています。

これだけ繊細なクリーンルームなため、人間が通常の服で入室すると、服そのものから出る粒子(糸ケバ、ホコリなど)や、露出している出てくる人間から発塵されるもの(髪の毛、皮膚等々)ですぐに部屋が汚染されてします。そのため、クリーンルームに入るためには、防塵服(無塵衣、クリーンスーツ等呼び方は様々)と呼ばれる専用の服を着て入場することになります。

防塵服については、また別の機会で説明したいと思いますが、ハイグレード対応の服になるとまるで宇宙服の様になります。

※イメージです

最後までお読みいただきありがとうございました。