今回は、クリーンルーム用手袋について、一般環境用手袋との違いについての話です。
クリーンルーム用手袋と一般環境手袋の大きな違いは下記2点です。
①洗浄の有無
クリーンルーム用手袋は、純水や超純水で繰り返し洗浄し、パーティクルの量を抑えています。
クリーン度の高い(洗浄度が高い)クリーンルーム用手袋ほど、一般的に洗浄回数は多いです。
また、クリーン度が低い環境向けの手袋に関しては、純水などではなく、一般水で洗浄している商品もあります。
②梱包形態(箱入りかどうか)
見た目での違いというと梱包形態の違いがあります。一般環境向けの手袋は箱入りだと思いますが、
クリーンルーム用手袋に関しては、殆どの商品がビニール梱包です(写真ご参照ください)。
クリーンルーム用マスクについての記事でもふれましたが、箱はクリーンルームに持ち込めないためです。
また、多くの商品がクリーンルーム内で包装されており、2重で包装されています。
以上が違いになります。手袋の材質(ニトリルとかラテックスなど)には違いはありません。
大袈裟に言えば、一般用環境用の手袋を洗浄して、クリーンパックすればクリーンルーム用手袋になります。
なお、電子部品に使われることが多いので、抵抗値を開示している製品が多いです。
(ゴム手袋だと10の10~11乗Ωなどが多いです)
また、今回はゴム手袋を念頭に記載しておりますが、縫製手袋(ポリエステルとかナイロン素材)でも
クリーン洗浄されクリーンルーム用として販売されている商品もあります。
しかしながら、縫製手袋に関しては元々発塵しにくい手袋も有り、
クリーンルームの環境によってはクリーンパック品でない製品でも使用しているケースは多いかと思います。
クリーンルーム用手袋にご興味ございましたら、下記からご相談ください。
その際に下記について記載いただけるとご案内がスムーズです。
①クリーンルームの環境(洗浄度)
②材質(ラテックス、ニトリルなど)
③グリップ力(強いor弱い)
ここまで読んでいただきありがとうございました。